夢の中にリラが出現したことはありますか?
レアだと思います。
しかし、それゆえか、リラという物体には深い象徴的意義があるとされています。
2.事典の記述:リラ
辞典では、リラ(竪琴)を 「宇宙的な諸力が、調和の形で結び合わさっている状態」 の象徴として扱っています。
ただし同じ「結合」でも、人間の頭で気持ちよく整理できないような 混沌的な結合 は、リラではなく 羊の群れ で表現されるといいます。
つまりここでは、ひとつのテーマ(宇宙的諸力の結合)を
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調和側=リラ
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混沌側=羊の群れ
という対で描いているということです。
そして、こうした「宇宙的調和」を掴むための手がかりとして、辞典は弦の本数に触れます。
基本は7本で、これは古代の七つの惑星(七曜)に対応する数。
さらに伝承では、弦を12本へ増やしたともされ、この場合には12という数は黄道十二宮の数と重なります。
――“調和”が、ただの雰囲気ではなく 「数の秩序」 として示されています。
3.夢の考察:「理」に触れる音
夢を見た人自身が、リラの演者であったり、リラの演者が身近にいる人にとっては、この竪琴は身近な楽器として夢に出現しているのでしょう。
しかし、大抵の場合はそうではないと思います。
この場合、やはりリラは楽器としてではなく、上記のように特殊な象徴の意味を孕んでいるのではないでしょうか。
夢に出現する調和の象徴としてのリラ。ここで言う「調和」は、単純な“バランス”のことではないと思います。
むしろ辞典の記述を忠実に読むなら、リラが示しているのは 人間がふだん意識できないスケールで働いている力どうしが、矛盾したまま噛み合っている状態――その「秩序」のことを示すのではないだろうかと思います。
善と悪、陰と陽、男性性と女性性、光と闇。
こういう二項対立は、どれか片方を選べば解決する性質のものではありません。
むしろ世界は、その緊張を抱えたまま回っていると言えるのではないでしょうか。
リラは、その“緊張”を消すのではなく、緊張を緊張のまま、協和として成立させてしまう象徴として置かれているのだと思われます。
弦が音を出すのは、張力があるからで、張力がゼロになったら音は鳴らない――この構造自体が、調和の比喩になっています。
夢にリラとわかる物体が出現したら、おそらくそれは「宇宙的な諸力の調和」を象徴しているのでしょう。
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リラは手元にあったのか/遠くにあったのか
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壊れていたのか/無傷だったのか(壊れ方は? 弦? 枠?)
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音は鳴っていたのか/鳴っていなかったのか
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弦の本数が7や12として意識されたのか(数が印象に残ったか)
夢に出てくるパターンは上記のようにいくつか考えられます。
調和していることを示すのか、あるいは調和していないことを示すのか。
そのどちらかは、リラがどんな状態で現れたかが手がかりになるでしょう。
確かなのは、リラが象徴する「調和」とは、葛藤のない平穏な静けさのことではない、ということです。
弦が強く張り詰め、反対方向へ引っ張る力が拮抗して初めて、リラは楽器として成立します。
そしてその拮抗は、個人の心理的葛藤といった小さな枠組みの話ではありません。
事典が「宇宙的な諸力」と記したように、それは本来、引力と斥力、破壊と創造のような、世界そのものを成立させている巨大な力の均衡を指しています。
もし夢にリラが現れたのなら――それは 「人間的な感情のレベルを超えた理に触れた」 と言い切ることもできます。
ただ、この記事で提示できるのはその「視点」までです。
そこで響いた音が、調和の旋律だったのか、あるいは張り詰めた警告だったのか、夢を見たあなたの側に残されています。
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